結論: 圧縮率を最優先するならAVIF、エンコード速度とバランスを重視するならWebPを選ぶ。実運用では両方を生成し、<picture>タグでAVIF → WebP → JPEG/PNGの順にフォールバックするのがベストプラクティスだ。ToolShare Labの画像圧縮ツールなら、AVIF・WebP両方への変換がブラウザ内で完結する。
AVIFとWebPの基本情報
WebPはGoogleが2010年に発表した画像フォーマットだ。VP8ビデオコーデックの技術をベースにしており、非可逆(lossy)と可逆(lossless)の両方をサポートする。2023年にSafariが対応したことで、主要ブラウザ全てで使えるようになった。
AVIFはAlliance for Open Media(AOM)が策定したAV1ビデオコーデックをベースにした画像フォーマットだ。2020年にChromeが対応を開始し、2023年にSafari 16.4が対応。2026年現在、Chrome・Firefox・Safari・Edgeの全主要ブラウザで利用可能になっている。
どちらもビデオコーデック由来
WebPはVP8、AVIFはAV1というビデオコーデックの技術を静止画に転用したフォーマットだ。より新しいAV1ベースのAVIFのほうが、圧縮効率で優位に立っている。
5つの比較軸で見る違い
1. 圧縮率(ファイルサイズの削減幅)
同一品質での比較では、AVIFはWebPより平均20〜30%小さいファイルを生成する。特に写真やグラデーションの多い画像でAVIFの優位性が際立つ。一方、テキストやイラストなどエッジのシャープな画像では差が縮まる傾向にある。
| 比較項目 | AVIF | WebP |
|---|---|---|
| JPEG比の圧縮率 | 50〜80%削減 | 25〜50%削減 |
| PNG比の圧縮率 | 60〜90%削減 | 40〜70%削減 |
| 写真画像 | 非常に優秀 | 優秀 |
| イラスト・テキスト | 優秀 | 優秀(差は小さい) |
2. 画質(圧縮後のビジュアル品質)
AVIFは低ビットレートでの品質維持に優れている。高い圧縮率でもブロックノイズが出にくく、グラデーション部分の滑らかさが保たれる。WebPは低品質設定にするとブロックアーティファクトが目立つ場合がある。ただし中〜高品質設定では両者の差は肉眼でほぼ判別できない。
3. エンコード速度
ここがAVIFの最大の弱点だ。AVIFのエンコードはWebPの5〜10倍の時間がかかる。1枚の画像であれば体感差は小さいが、100枚以上をバッチ処理する場合は無視できない差になる。デコード(表示)速度はどちらもブラウザ側の最適化が進んでおり、体感差はほぼない。
| 処理 | AVIF | WebP |
|---|---|---|
| エンコード速度 | 遅い(5〜10倍) | 速い |
| デコード速度 | 高速 | 高速 |
| 100枚バッチ処理 | 数分〜数十分 | 数秒〜数分 |
4. ブラウザ対応状況(2026年3月時点)
2026年現在、AVIFとWebPの両方がChrome・Firefox・Safari・Edgeで対応済みだ。Can I UseによるAVIFのグローバル対応率は約95%、WebPは約97%。差は縮まっているが、古いiOSデバイスやSamsung Internet旧バージョンではAVIF非対応のケースが残る。万全を期すならpictureタグでフォールバックを設定する。
| ブラウザ | AVIF対応 | WebP対応 |
|---|---|---|
| Chrome | 85+(2020〜) | 32+(2014〜) |
| Firefox | 93+(2021〜) | 65+(2019〜) |
| Safari | 16.4+(2023〜) | 16+(2022〜) |
| Edge | 95+(2021〜) | 18+(2018〜) |
| グローバル対応率 | 約95% | 約97% |
5. 機能面の違い
AVIFは10bit/12bitの色深度、HDR、ワイドカラーガマットに対応しており、写真やリッチなビジュアルでの表現力が高い。WebPは8bitまでの対応だ。アニメーションはどちらもサポートしているが、AVIFアニメーションの対応はまだ限定的だ。透過(アルファチャンネル)はどちらも対応している。