Web制作の種類別 料金相場
「Webサイトを作りたいけど、いくらが相場なの?」「フリーランスとして見積もりを出すとき、高すぎないか心配」。Web制作の料金は、サイトの種類・規模・要件によって大きく変わります。まずは2026年現在の種類別相場を把握しましょう。
サイト種類別の料金相場一覧
| サイト種類 | ページ数目安 | 相場(税抜) | 制作期間 |
|---|---|---|---|
| LP(ランディングページ) | 1ページ | 10万〜50万円 | 2〜4週間 |
| コーポレートサイト | 5〜15ページ | 30万〜150万円 | 1〜3ヶ月 |
| ECサイト | 20ページ以上 | 50万〜300万円 | 2〜6ヶ月 |
| WordPress サイト | 5〜20ページ | 20万〜80万円 | 1〜2ヶ月 |
| オウンドメディア | 10ページ+記事テンプレ | 50万〜200万円 | 2〜4ヶ月 |
| 採用サイト | 5〜10ページ | 30万〜100万円 | 1〜2ヶ月 |
Point
上記はフリーランス個人の相場です。制作会社に依頼する場合は1.5〜3倍程度になることが一般的です。ただし、ディレクション・品質管理・保守体制が含まれるため単純比較はできません。
価格差が生まれる要因
同じ「コーポレートサイト」でも30万円と150万円で5倍の差があります。この価格差は以下の要因で決まります。
- デザインの独自性(テンプレート流用 vs フルオリジナル)
- ページ数・コンテンツ量
- レスポンシブ対応のレベル(SP/タブレット個別最適化)
- CMS導入の有無と更新機能のカスタマイズ範囲
- SEO対策の深さ(構造化データ、内部リンク設計等)
- アニメーション・インタラクションの複雑さ
- 写真撮影・コピーライティングの有無
LPの料金相場を深掘り
LPは1ページ完結のため「簡単そう」に見えますが、コンバージョンを意識した設計にはスキルが必要です。10万円台はテンプレートベース、30万円以上はフルオリジナルデザインにヒートマップ分析やA/Bテスト設計まで含むケースが多いです。
広告運用とセットで依頼されることも多く、LP制作費+広告運用費(月額5万〜20万円)で長期契約になるパターンもあります。単価だけでなく、継続収益につながるかどうかも考慮しましょう。
フリーランスの単価設定方法
「いくらにすればいいか分からない」は、独立したてのフリーランスの最大の悩みです。感覚で決めると安請け合いになりがち。ロジカルに単価を設定する方法を解説します。
時間単価の計算式
注意
会社員時代の年収をそのまま目標にしてはいけません。フリーランスは社会保険料・国民年金・経費を全額自己負担します。会社員の年収500万円は、フリーランスの年収700万円に相当すると考えましょう。
スキルレベル別の時間単価目安
| レベル | 経験年数 | 時間単価 | LP換算 |
|---|---|---|---|
| ジュニア | 1〜2年 | 2,500〜4,000円 | 10万〜20万円 |
| ミドル | 3〜5年 | 4,000〜6,000円 | 20万〜35万円 |
| シニア | 5〜10年 | 6,000〜10,000円 | 35万〜60万円 |
| エキスパート | 10年以上 | 10,000〜20,000円 | 60万〜120万円 |
年収目標から逆算する方法
時間単価だけでなく、「年間何件受注すれば目標年収に届くか」を逆算することも重要です。
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年収目標を決める
手取りベースで考える。税金・社保・経費を含めた売上目標は、手取り目標の約1.5倍が目安。手取り500万円なら売上目標は750万円。
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平均単価を設定する
過去の実績や市場相場から、1案件あたりの平均単価を設定。コーポレートサイト中心なら50万〜80万円。
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必要件数を算出する
750万円 ÷ 65万円(平均単価)= 約12件/年 = 月1件ペース。これが現実的かどうかでプランを調整。
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営業量を見積もる
受注率が30%なら、月1件受注に月3〜4件の商談が必要。営業コストも単価に含めて考える。
見積書の内訳と書き方
「一式 50万円」では、クライアントは何にお金を払っているのか分かりません。内訳を明確にすることで信頼感が生まれ、追加作業の交渉もスムーズになります。
見積書の基本内訳と相場
| 項目 | 内容 | 相場(対総額比) |
|---|---|---|
| ディレクション費 | 要件定義、進行管理、MTG | 総額の10〜20% |
| デザイン費 | ワイヤーフレーム、ビジュアルデザイン | 総額の30〜40% |
| コーディング費 | HTML/CSS/JS実装、レスポンシブ対応 | 総額の25〜35% |
| CMS構築費 | WordPress等の導入、カスタマイズ | 5万〜30万円 |
| テスト・検証費 | ブラウザテスト、表示確認 | 総額の5〜10% |
| 保守・運用費 | 月次更新、セキュリティ対応 | 月額5,000〜30,000円 |
見積書の記載例(コーポレートサイト 80万円の場合)
ツールで簡単作成
上記のような見積書を、当サイトの見積書作成ツールで簡単に作成できます。内訳テンプレートを保存しておけば、次回から数クリックで完成します。
内訳を出すメリット
- クライアントの信頼を得やすい - 何にいくらかかるか透明性がある
- スコープ変更時の交渉がしやすい - 「ページ追加はコーディング費+2万円」と言える
- 値引き交渉に対応しやすい - 項目単位で調整可能
- 自分の工数管理にも役立つ - 赤字の工程が可視化される
値引き交渉への対応
「もう少し安くなりませんか?」はフリーランスなら必ず言われるセリフ。ここで大切なのは、単純な値引きではなく「価格とスコープのバランス」で対応することです。
値引きの代わりにスコープを調整する
「10万円値引きしてください」と言われたら、「10万円分のスコープを削減しましょう」と提案します。具体的には以下のような調整が可能です。
| 値引き額 | スコープ調整例 |
|---|---|
| 5万円 | レスポンシブ対応をシンプル化(個別最適化→ブレイクポイント1つ) |
| 10万円 | 下層ページを5P→3Pに削減 |
| 15万円 | アニメーション・インタラクションを簡素化 |
| 20万円 | デザイン案を2案→1案に変更 |
安請け合いの危険性
「実績作りのため」「継続案件がもらえるかも」と安請け合いをしてしまうフリーランスは少なくありません。しかし、安請け合いには以下のリスクがあります。
- 自分の相場が下がる - 一度安く受けると、次回以降の値上げが難しい。同じクライアントから「前回は○万円だったのに」と言われる
- モチベーションが下がる - 割に合わない仕事は品質が落ちやすい。結果としてポートフォリオに入れられない成果物になる
- 時間の機会損失 - 安い案件に時間を取られ、適正価格の案件を逃す。月1件50万円の方が、月3件15万円より効率的
- 業界全体の相場が下がる - 安売り競争は誰も幸せにならない。適正価格を守ることは業界貢献でもある
注意
「知人価格」も要注意です。知人からの依頼は断りにくく、追加作業が発生しやすく、トラブル時に関係が壊れるリスクがあります。知人であっても契約書を交わし、適正価格で受けましょう。
断る勇気も大切
予算が合わない案件は丁重にお断りしましょう。「ご予算に合う制作会社をご紹介します」と代替案を提示すれば、印象も悪くなりません。無理な値引きを受けるより、次の適正価格の案件を探す方が長期的にプラスです。
粗利率30%を確保する方法
売上が上がっても、手元に残るお金が少なければ事業は続けられません。フリーランスが安定して活動するためには、最低でも粗利率30%を確保することが目標です。
原価計算の基本
フリーランスの原価に含めるもの
- 自分の人件費(時間単価 x 稼働時間)
- 外注費(デザイン、コーディング、ライティング等)
- ソフトウェア費(Adobe、Figma、サーバー等の月額按分)
- 素材費(写真素材、フォントライセンス等)
- 通信費・交通費(打ち合わせ交通費等)
粗利30%を確保する5つのテクニック
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工数バッファを20%載せる
見積もった工数に20%のバッファを追加します。修正対応やコミュニケーションコストは必ず発生します。40時間の見積もりなら48時間で計算。
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外注費にマージンを載せる
外注費には15〜30%のマージンを載せるのが一般的。外注先の管理・品質チェックの工数があるため、これは正当な対価です。
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修正回数を明記する
「デザイン修正は2回まで、3回目以降は1回あたり○万円」と見積書に明記。際限のない修正を防ぎます。
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保守契約で継続収益を得る
月額1〜3万円の保守契約は粗利率が高い。更新作業・セキュリティ対応を月額で受ければ、安定した収益基盤になります。
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テンプレート・コンポーネントを再利用する
過去に作ったコンポーネントやテンプレートを活用し、制作時間を短縮。同じ売上でも原価が下がり、粗利率が向上します。
ツールで粗利を可視化
当サイトの見積書作成ツールには粗利率の逆算機能があります。目標粗利率を入力するだけで、必要な売上金額を自動計算できます。
料金表の作り方
フリーランスも「料金表」を用意しておくと、問い合わせから受注までのスピードが上がります。料金が明確なだけで、クライアントの安心感は大きく変わります。
メニュー化の3つのメリット
- 問い合わせの質が上がる - 予算が合わないクライアントは事前にフィルタリングされるため、商談の成約率が向上
- 見積もり作成が早くなる - ベース料金が決まっていれば、カスタマイズ分だけ調整すればOK
- 値引き交渉を減らせる - 「料金表に基づいた価格です」と根拠を示せる
松竹梅プランの設計
心理学の「極端回避性」(3択なら真ん中を選びやすい)を活用し、3つのプランを用意します。最も売りたいプランを真ん中に置くのがポイントです。
| プラン | ライトプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
|---|---|---|---|
| 価格 | 30万円 | 60万円 | 120万円 |
| ページ数 | 5ページ | 10ページ | 20ページ |
| デザイン | テンプレートベース | オリジナルデザイン | フルオリジナル+動画 |
| レスポンシブ | 基本対応 | 完全対応 | 完全対応+タブレット最適化 |
| CMS | なし | WordPress | WordPress+カスタマイズ |
| SEO対策 | 基本設定 | 内部SEO対策 | 総合SEO+構造化データ |
| 修正回数 | 2回 | 3回 | 5回 |
| 納期 | 3週間 | 6週間 | 10週間 |
料金表を作るときの注意点
- 最低価格を安くしすぎない - ライトプランでも利益が出る価格設定にする
- オプションを用意する - 撮影、ライティング、ロゴ制作等は別料金として明記
- 「要相談」も残す - 大規模案件や特殊要件は個別見積もりに誘導
- 定期的に見直す - 半年〜1年ごとにスキルアップや市場変動に合わせて改定
Point
料金表はWebサイトに掲載する必要はありません。PDFで用意しておき、問い合わせがあったときに送付する形でもOKです。掲載する場合は「○万円〜」と幅を持たせましょう。